脂肪豊胸後のしこりは、ほとんどがカプセル(バッグと同じように異物として被膜化します)に包まれます。
通常はエコーで診断するとしこりの大きさや状態がわかります。
今日紹介する方はエコーでは1.3㎝程度のしこりとして描出されましたが、触診では5㎝くらいの大きさでした。
エコー画像です。
乳輪切開でしこりを摘出しましたが、実際は瘢痕化して、乳腺や大胸筋に強く癒着していました。
正常組織を損傷しないように丁寧に剥離して瘢痕部分を摘出しました。
エコーで見えたしこりはこれだけでした。
瘢痕化したしこりのエコー診断はかなり難しいですが、触診とエコー画像の所見が乖離している場合は、
瘢痕化している可能性が高いと思います。