腹壁瘢痕(はんこん)ヘルニアの脂肪吸引リスク

先日腹部の開腹手術歴のある方がコンデンスリッチ豊胸のカウンセリングに来られました。

コンデンスリッチ豊胸はご自身の脂肪を採取する必要がありますが、ご本人は腹部の脂肪吸引を希望しました。

通常は開腹手術歴があっても脂肪採取は可能ですが、この方は腹壁瘢痕ヘルニアが存在していました。

 

腹壁瘢痕ヘルニアとは開腹手術や外傷によってできた腹壁の瘢痕(傷跡)から、腹腔内の臓器が脱出するものです。

閉腹後に筋膜の癒合が悪くなり隙間が生じる事があります。この隙間から腹腔内の腸管が出たり入ったりします。

ほとんどの場合、立っているときによく膨らみ(腹圧が高くなるため)、仰臥位で膨らみはなくなります。

ヘルニア門(隙間)が小さい場合や仰臥位で内容物(主に小腸)が腹腔内で戻る(癒着のない)場合は脂肪吸引は可能ですが、術前にエコーで綿密に検査する必要があります。

 

エコー所見です。

この方は下腹部に腹壁瘢痕ヘルニアがありましたが、

頭側では、瘢痕(傷跡)のみでヘルニアはありません。

ベイザー脂肪吸引 コンデンスリッチ豊胸ベイザー脂肪吸引 コンデンスリッチ豊胸

 

 

尾側では腹直筋の間に隙間(ヘルニア門)ができ仰臥位になっても小腸は腹膜に癒着しています。

ベイザー脂肪吸引 コンデンスリッチ豊胸ベイザー脂肪吸引 コンデンスリッチ豊胸

 

この場合は脂肪吸引で小腸を傷つけるリスクもありますので、別の部位から脂肪採取をするか腹壁瘢痕ヘルニアの手術後に脂肪吸引をすることをおすすめしました。

腹部の開腹手術歴のある場合は、安全に脂肪吸引を行うためには腹部エコーで腹壁瘢痕ヘルニアの有無を確認することが重要です。

 

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