自分ではわからないシリコンバッグの破損

シリコンバッグによる豊胸は時間の経過とともにカプセル拘縮を起こし、バッグが破損する場合があります。

 

バッグが破損してもシリコンはカプセル内から外に漏出することはないため、自分では破損しているかはわかりません。

 

本日紹介する方は左胸の痛みで来院、見た目や触診では問題ありませんでしたが、

 

エコー検査で左胸のバッグが破損していました。

 

エコー所見です。右は軽度のカプセル拘縮を認めますが、左は破損してカプセル内にシリコンが漏れていました。

右                      左

シリコンバッグ破損シリコンバッグ破損

 

腋の下からバッグを取り出しましたが、左のカプセル内にはシリコンが漏れていました。

 

洗浄してすべてシリコンを除去しました。

シリコンバッグ破損

 

 

摘出したバッグです。

シリコンバッグ破損

 

バッグの破損があると術後にカプセル内にリンパ液が貯留する場合がありますが、

1週間後のエコーではリンパ液の貯留もなく問題ありませんでした。

右                      左

シリコンバッグ破損シリコンバッグ破損

 

 

バッグの破損は自覚症状がない場合も多いので、定期的にエコー検査をするべきだと思います。