シリコンバッグの破損

先日、シリコンバッグを抜去した方を紹介します。

 

13年前に他院でコヒーシブシリコンを挿入した方がバッグの抜去目的で来院しました。

 

 

エコー所見です。

右はバッグの破損はありません。

図1

 

 

左はカプセル拘縮が強くエコーではカプセルとバッグの間に通常見られない組織を認めました。

図4図2

 

血流があります。

図3

 

バッグを抜去しようとカプセルを破ると汚い壊死物質が出てきました。

図5

 

 

摘出したバッグです。

図6

 

左のバッグは明らかな破損は見られませんでしたが、内容量が減少し変色していることから小さな破損があったと考えられます。

 

壊死物質の原因ははっきりしませんが、バッグ挿入時の血腫が残存していた可能性もあります。